ヴィジュアル一発で心を動かすクリエイティブディレクターの本音
・常世田 介
Studio Dept. クリエイティブディレクター
上智大学在学中から映像製作に携わり、卒業後フリーランスとして主にモーショングラフィックスを活用した動画製作に取り組む。ONE MEDIA の創業年2014年11月に参画。現在はクリエイティブディレクターとして企画・開発から配信設計領域まで携わる。ACC賞フィルム部門ファイナリスト。ミーハーなため新しい技術はとりあえず自分で触ってみる派。制作したTikTokエフェクトはすべてUGC1,000件を超える、トップクラスのエフェクトクリエイター。最近は三次元復元や生成AIなどに着手中。ポッドキャスト『ONE CAST』出演中。
-ポットキャスター、介さん!宜しくお願いします!意外に介さんへのインタビューは初めてですね。
常世田:ポットキャスター(笑)たしかに、初期メンなのにね。
-大御所を見落としていました、すいません。介さんは入社10年目、クリエイティブ一筋男ですが、まずクリエイティブディレクターの役割を教えてください!
常世田:施策におけるクリエイティブをクライアントさんは当然のこと、施策に関わる制作やクリエイター、果てはクリエイティブに触れる全ての人がハッピーになるように仕上げる、事。コンテンツの見やすさと情報量を整えたりするので、ざっくりいうとクリエイティブコントロールがメインになりますかね!
-あれっ、でも結構企画も考えてますよね?
常世田:近藤や池内という“プランナー”が居るので、役割分担はしつつ、案件によっては僕も企画からハンドルを握ることもありますね。あとは撮影・編集・メディアプランも練ったりもします。
-目に見える形のアウトプットを担ってるわけですよね?それってすんごい。
常世田:まぁ、そうだね。社内のプランナー・制作会社・外部パートナーと目線やイメージはずれてないか・クライアントサイドの気持ちとずれてないかなどを踏まえながら現実的なアウトプットになるように、調整してます!
-最近はTikTok が中心じゃないですか?そうなると、クリエイターが撮影から編集までやれちゃう。そこの部分にクリエイティブディレクターはどう関わっていくんですか?
常世田:色々なパターンがあるけど....。クリエイターって本当に人それぞれで。例えば、構成を書けない人もいれば、そもそもタイアップ広告に慣れていない人もいる。なので、通常そのクリエイターが撮影している動画の型と違うことをお願いしたりするわけよ。
-いつも自宅で撮影しているけど、広告コンテンツの場合は店舗撮影とかってことですよね!
常世田:そうそう。なので、いつも自分で撮影しているのとワケが違ったりする。そこの部分をサポートするというか。慣れてなければ撮影は僕らでするし、必ずいれなきゃいけない商材関連の情報を整理して渡したり、「このシーンで商材情報を入れた方が自然ですよ」とかアドバイスしたりね。クリエイターってクリエイティブ業界で働いてきた人とかじゃないから、仕事で動画を作るっていうことに慣れてない人が結構いて…ゆえに案件に関して忖度しすぎて自身の持ち味をなくしてしまう人もいるわけですよ。そこのバランスをうまく調整して、ブランドや商材、クリエイターのどっちの良さも引き出せるようにする、まぁ企画と構成の部分を手伝う事が今は1番多いかな。一見、地味っすけど...
-でも、クリエイティブスタジオとしての真の役割を担っているというか。すんごく大事な役割ですよね。ちなみにここ1〜2年で最も印象的な案件てありますか?
常世田:コスメ商材のTikTokエフェクトをプロデュースした施策かな!
-あのめっちゃ有名なグローバル展開しているブランドさんですね!新発売のリップを体験できるエフェクトを作って、体験してもらうことが目的だったと聞いていますが…
常世田:そうそう。コスメは特にヴィジュアルに気を使う必要があって、色のニュアンス一つとっても微調整に微調整を重ねましたね。最終的に約120本くらいのサンプル動画を撮影して、エフェクト自体のパターンは15回くらい細かい調整を重ねました。最初は自分含め担当チームの男性2人だけで試してましたが、やはり女性の意見も必要だということで、社内メンバーだけじゃなく、知り合いに総協力を依頼しました(笑)一人一人、形や位置の違う唇に適用させるために、普通は手を出さないようなエフェクト開発ツールの深いところを弄って、ベストなバランスを見つけたんだよね。
-確かに、唇の形ってひとそれぞれですもんね…120本のサンプル動画撮影&細かくエフェクトのパターン出しを行うってすごい努力!言い方へんですが、かなり地道な作業も多いと思いますが、介さん的やりがいってどんなときに感じます?
常世田:すんごいありきたりだけど、いい企画ができて、形になって世の中の人とかクライアントさんに良いリアクションをもらった時かな。ブランドの想いとその先にいる視聴者やターゲットをインタラクティブに繋げるために、新しい世代のクリエイターだったり、最先端な技術だったりの力を借りて仕事に取り組んでます。“一方的なコミュニケーションじゃない”ことが重要だと思うし、大切にしている事なんで、それを実感できるのはいいねとかコメントなんだよね。
-素晴らしい…さすが大御所クリエイティブディレクター!
常世田:コメントもその動画をきっかけに発話が増えたとか...なんていうか、盛り上がり?(笑)誰かに刺さったってことだからさ。
-ちなみに再三いってますけど、私は介さんが作った動画に惹かれてONE MEDIA に転職してますからね!
常世田:そういうのは嬉しいわ、まじで。やっぱ綺麗事っぽく聞こえるけど、誰かの心に刺さる・動かすヴィジュアルを作れた時は嬉しいよね。...なんかおもろくないな(笑)
-面白さ発揮する場所じゃないですから、今(笑)介さんはほぼ初期メンというか、創業時からONE MEDIA で働いていますよね?ポッドキャストでも「常にSNS、動画業界の最前線で新しいチャレンジを行っている超刺激的な会社」と言ってましたが。自身のキャリアが広がった感はありますか?
常世田:ポットキャストでも話しているように、まじでONE MEDIA の変遷エグいからね。
それでいうとくっそ広がってると思うわ。僕、元々モーショングラフィッカーなんですよ。
-え!知らな方かった!
常世田:で、ONE MEDIA に入社してから、はじめて構成を書いて、 撮影して、編集してと...。どんどん出来る幅を広げていった感じ。
-ディレクター的な動きもするし、はたまた、プランナーみたいな働きもする。が、肩書はクリエイティブディレクターであると。
常世田:そうそう。どんどんやりたい事が出てくるし、やってみたい事が出てくる。ときに自分の意思では無いこともあるんだけど、結果的に自分にハマるというか。だから転職したり、フリーランスになっても今と比べると面白い事は出来ないんだろうなって思うんすよね。
-さすが初期メンだな…。じぁあ、カイさんにとってONE MEDIA ってどういう場所ですか?
常世田:常に会社が崖っぷちに居るから、おもろいし自分も成長し続けられる。
-ほう。これ採用インタビューとして書いていいのかな(笑)
常世田:いや、悪い意味じゃないんだよ!ONE MEDIA って創業時からエッジーというか、常に端っこに立とうとするというか...あえて端っこ狙いがち、みたいなさ(笑)メンバーみんなが崖っぷちで立って戦ってる時に、俺はそのちょっと後ろで体操座りしてる感じね。
-でた、介さん語録。では、今後の介さんの挑戦したいことってなんですか?
常世田:難しいな。それほんと難しいんだよな。あ、“いつ振り返っても自分が納得できる仕事をする”事かも。今まで納得したことがないんだよね自分の仕事に。もちろん、毎回担当した案件は100%以上の力で仕事してるよ!?それに結果もついてきているけど。施策が終わって、少し時間が立つと「もっとできたんじゃないか」っていつも思うんだよね。「ここをもっとこうしておけば良かったのでは?」って。いつもベストを尽くしてて、どんなに良い結果だったとしても、もっと出来ることがあったかもなって思うんだよね。
-向上心の塊。
常世田:その時々、全力投球、まじ本気でやってるんだけどね。
-結果に甘んじず、自分の仕事に納得しない。追求し続けるってことですね!
常世田:そうそう!日々、精進!
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