Hondaパワープロダクツ事業の若年層ブランディングに成功。 YouTubeクリエイターの“やってみた”企画を通して、若年層の挑戦を応援する「みんなの、“やってみた”を応援してみた。」
CHALLENGE
農業や建設業などの作業現場を超えて、若年層の暮らしと接点をつくりたい
本田技研工業のパワープロダクツ事業は、「技術で人に貢献する」という志のもと、耕うん機や発電機等の製品を開発・販売しています。二輪や四輪の「移動」とは異なる「暮らし」という幅広い分野で生活者に役立ってきましたが、農業や建設業などの作業現場等の使用者との接点に限定されていることが事業上の課題でした。
若年層を中心に生活者との接点を拡張するため、SNSを軸にしたコミュニケーションを考えられており、ワンメディアに相談いただきました。広告に敏感な若年層に受け入れられるためには、ブランド主語のメッセージを広告コンテンツとして届けるのではなく、普段から視聴しているYouTubeクリエイターのコンテンツのなかで、「Honda」の立場を伝えていくコミュニケーションを設計しました。
SOLUTION
YouTubeクリエイターの企画を通して、一歩踏み出すことを応援
若年層に「自分たちの暮らしの新しい可能性を広げるギア」としてパワープロダクツの製品を身近に感じてもらうため、2022年3月より、様々な分野で活躍するクリエイターのチャレンジを応援するプロジェクト「みんなの、“やってみた”を応援してみた。」をスタート。
YouTubeで視聴者に人気のフォーマットである“やってみた”動画を企画のコアとし、YouTubeで人気のクリエイターである「キズナアイ」さん、「すしらーめん《りく》さん」、「さなりさん」の3名とコラボレーション。 各クリエイターが以前から「やりたい」と思っていた企画にパワープロダクツの製品を使ってチャレンジしてもらい、製品価値とともに、より多くの人々に一歩踏み出すパワーを感じてもらうことを目指しました。
各クリエイターの #やってみた 動画
・ キズナアイ ： 『バーチャルタレント、本物の朝日を見に行ってみた』
次のステップに進む前に仲間たちとの思い出を作るため、蓄電器を使って電気の届かない大自然に飛び込み、本物の朝日を見に行った旅の記録。
・ すしらーめん《りく》 ： 『走り出すソファー、作ってみた』
誰もが子供の頃から抱く夢を実現するため、トライアンドエラーの末、電動ブロワを使ってソファーに横たわりながら走り回れるマシーンを完成。
・ さなり ： 『コトバをカタチにする、MV撮ってみた』
「今だからこそ声に出して言いたい言葉」を募集。ファンの想いを形にするため、リアルの世界で言葉を表現するMVを電動草刈機や、高圧洗浄機、ブロアーを使って撮影した。
特にバーチャルアイドルの「キズナアイ」さんとのコラボ動画では、活動休止直前というタイミングだったため、最後の思い出作りに「バーチャルからリアルに飛び出し、日の出を見たい」という想いを蓄電器で実現するコンテンツを企画し、チャンネルで配信してもらいました。
RESULT
Hondaパワープロダクツ事業において、若年層との接点拡大に成功
3名のYouTubeクリエイターのコンテンツを発信後、Hondaの公式YouTubeチャンネルからもブランドムービーを発信。3つの企画に共通して「応援する立場」をとったブランドのスタンスに共感が集まり、合計エンゲージメント数 10.4万件（前年施策の約2倍）を達成しました。
また施策後にブランドサイトを訪問したユーザーのうち、90%以上が新規ユーザーであり、半数以上が若年層という結果に。日常的な接点を作りにくいHondaパワープロダクツ事業において、YouTubeクリエイターが橋渡し役となって、若年層に対して新たな接点を拡張することに成功しました。
ユーザーからの反応
「こんな素敵な企画打てるホンダさんもすごく好きになりました」（「キズナアイ」さんの動画）
「凄すぎる！これまじでアニメみたい。VTuber史に残る動画やと思う。」（「キズナアイ」さんの動画）
「この世界観が好きすぎるし、相変わらず本人が一番楽しそうで見ていて幸せになる☺️」（「すしらーめん《りく》」さんの動画）
「この曲聴いてなんか頑張ろうって心の底から思えた笑」（「さなり」さんの動画）
投稿動画の例
・ キズナアイ ： 『バーチャルタレント、本物の朝日を見に行ってみた』
・ すしらーめん《りく》 ： 『走り出すソファー、作ってみた』
・ さなり ： 『コトバをカタチにする、MV撮ってみた』
ONE MEDIA チーム
プロデューサー ： 香川 拓真 / 菊地 里菜
ディレクター ： 常世田 介
ビジネスプロデューサー ： 余頃 沙貴
