就活する大学生に向けてイメージチェンジを図る、TikTokエフェクトを活用した新卒採用強化施策 | ダイキン工業 TikTokアカウント
CHALLENGE
コロナで新卒採用の接点作りが変化。イメージチェンジのための打開策を模索
大手空調機器メーカーであるダイキン工業株式会社は、「空気で答えを出す会社」がミッション。ダイキンがつくり出す空気で人々の生活をより良くするべく、空調事業を中心に世界 150カ国以上で事業を展開しており、毎年大学生に対して新卒採用活動を行っています。
新型コロナウイルスの蔓延により、企業の採用現場の接点作りは変化しており、特に採用イベントの実施など以前と同様の採用活動ができなくなっていました。ダイキン工業も、企業ホームページや採用サイト以外で自社の強みや魅力を発信できる場がなくなっており、その打開策を模索されていると相談いただきました。
SOLUTION
今どきの就活情報はTikTokから。ダイキン社員さんがエフェクトチャレンジに挑戦
近年若年層にとって、情報収集ツールとなっているTikTok は、エンターテインメントコンテンツだけではなく、就職活動に関する情報も視聴され、企業に興味を持つきっかけになっています。実際に「TikTok で企業の動画を見たことがある」と回答した人は81.0%、「TikTokがきっかけで企業に興味を持ったことがある」と回答した人は80.2% *2 という調査結果もあり、就職活動をする大学生にダイキンを身近な存在に感じてもらうにはTikTokが最適と考えました。
若年層をターゲットにTikTok を活用した新卒採用強化施策を立案。同時期にご支援していたTikTok チャレンジ「#ぴちょんくんとガチャ」を活用して、社員さんにチャレンジに参加してもらうショート動画を企画しました。ダイキンの未来像や制度だけでなく、社員のキャラクターや社内の雰囲気など「入社してみないとわからないこと」も伝わると考えました。
*1 株式会社Suneight 「Z世代就活生のTikTok活用実態」に関する調査 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005
WHAT WE DO
ワンメディアでは、動画コンテンツの企画、撮影・編集を行いました。ダイキンの企業認知とイメージチェンジを図るため、説明的なコンテンツではなく、同時期に実施していたTikTok チャレンジ「#ぴちょんくんとガチャ」を活用する等「TikTok でバズる」要素を詰め込んだ採用動画にしました。
動画のポイントは2つです:
(1) TikTokでトレンドの楽曲とフレームを活用すること
TikTokは他プラットフォームと違い、アカウントのフォロワーに届けるのではなく、「おすすめフィード」でレコメンドされた動画が自身のフィードに流れてきます。フィード上に絶えず大量の動画が流れてくるなかで、視聴者の目に留まる動画になるためには、TikTokで流行っていて聞き馴染みのある楽曲と動画フォーマットであることが大事です。
採用活動の動画フォーマットはTikTok上に数多く存在しますが、中でも「#〇〇紹介」は再生数が多かったため、本施策でも「#会社紹介」「#社員紹介」というかたちで取り入れました。
(2) 視聴者が思わずツッコんでしまう仕掛けづくり
親しみやすさをテーマにしていた本施策の動画。そのため、社員さんの人物紹介においては肩書ではなく、マイブームや特徴をテロップで入れることで、視聴者にちょっとした発見が生まれるよう工夫しました。また、全体ナレーションはAI ボイスを使用。片言さや読み間違いが面白いことからTikTok で人気に火がついたAI ボイスを活用することで、視聴者が手を止めやすいコンテンツになることを意識しました。
RESULT
動画コンテンツに加え、採用関連の質問に“コメ返”。話題化し、朝の情報番組で紹介
再生完了率・6秒視聴率ともに目標KPIを約 2.5倍近く上回る結果となっています。また企業イメージチェンジにつながる斬新な取り組みであったことから、朝の情報番組の「企業採用特集」内で、様々な企業の新卒採用活動事例の 1つとして紹介されました。
また本施策では、動画に寄せられた採用関連の質問にこまめに対応することで、コメント欄をダイキンと視聴者が気軽に話せる場としても機能。回答は、親しみやすい絵文字をつけたり、読みやすいよう短文で返すなどの工夫をすることで、視聴者とのコミュニケーションを深めた結果、エンゲージメントの向上にも寄与しています。
TikTok というトレンド感のあるプラットフォームを活用した新しい採用活動の取り組みであっただけでなく、見られるノウハウを駆使したコンテンツと、視聴者とのコミュニケーションに重きを置くことで、採用コンテンツとしてターゲットの満足感を得られる内容に仕上がったと考えます。
ONE MEDIA チーム
プランナー :門口 真子
ディレクター :古谷 祐司
ビジネスプロデューサー:佐々木 貴大