中外製薬 「あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話」
プロジェクトの目的
指定難病 視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)(※1)に対する理解促進、ならびに啓発
コンテンツストーリー
世界の医療と人々の健康に貢献することを目指す中外製薬
中外製薬は、「すべての革新は患者さんのために」という事業哲学のもと、革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献することを目指す大手医薬品メーカーです。
一般の人の認知がほぼ無く、症状も周りに伝わりづらい難病「NMOSD」
指定難病のNMOSDは患者さんの9割が女性で、日本の患者数が約4,300人(※2)と報告されている希少疾患です。
NMOSDは発症すると、目が見えにくくなったり、手足の痺れなど日常生活に大きな影響を及ぼす恐れのある難病ながら、重度の障害が出ない限り見た目ではわかりづらく、周りには伝わりずらいことが特徴の1つです。中外製薬は、このような背景を踏まえ、患者さんやその家族を取り巻くすべての人々へ向けて、NMOSDという病気をより深く理解してもらうためのコンテンツを制作したいということでワンメディアへ依頼をいただきました。
NMOSD啓発を目的としたショートフィルム『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』
おうち時間の長期化に伴い、動画コンテンツは日常のスキマ時間で楽しむものから、腰を据えて見るものに変化しつつあります。この動画視聴態度の変化を踏まえ、ターゲットに対してメッセージや商材を届けるためには、短尺の“動画広告”を作るのではなく、視聴者が興味関心が持てる“コンテンツ”を作ることが、重要になってきています。
この変化を捉え、ワンメディアはショートフィルムという形でNMOSDの啓発をするためのコンテンツ『あの子を連れて旅に出たら、わからないことをわかりたくなった話』をプロデュースしました。
本作は主人公に堀田真由さん、NMOSDを発症した主人公の母親役として須藤理彩さん、主人公の彼氏役として松岡広大さんを起用し、NMOSDを発症した母と娘の「すっぽん」をめぐるとある1日を描いています。
SNSと原作が連動した新しい時代のショートフィルム
原作は「note」にて作品を公開している作家の岸田奈美さんに執筆いただきました。「note」は、これまでの物質的な「書籍」という形のコンテンツと違い、読者がプラットフォーム上でいいねやコメントなどその場でアクションを起こせたり、Twitterなど別のプラットフォームでシェアができるスマートコンテンツの一つです。こういったスマートコンテンツを日常的に作り、発信している岸田さんだからこそ、ワンメディアとの相性が良く、また岸田さんご自身の経験から患者さんやその家族の気持ちを独自の視点から描くことでき、視聴者の理解を生みやすいストーリーに仕上げていただけると感じ、依頼。コンテンツ拡散性やプラットフォーム間での流動性の高いショートフィルムとして仕上げることができました。
さらにショートフィルム公開後に原作小説と制作過程を岸田さんの「note」にて投稿いただきました。このようにショートフィルムだけでなく、岸田さんの主戦場である「note」に原作小説を公開していただくことで、本作では描ききれなかった岸田さんの思いや原作を書き上げるまでの葛藤を発信し、視聴者の共感に触れることを目指しました。
「NMOSDの症状や苦悩」を押し付けるような内容にしない
本作をプロデュースするにあたり意識したポイントについて担当したプロデューサーは下記のように話しています。
制作背景などを伝えるため制作記者発表会を実施
本ショートフィルムの公開前には、本作とNMOSDへの理解を深めることを目的に制作記者発表会をオンラインにて実施しました。発表会ではNMOSDの病態や制作背景、監督を務めた柳明菜さんと岸田さんによる撮影秘話などを伝え、複数のメディアに記事化いただきました。
展開メディア
・中外製薬YouTubeチャンネル