■プロジェクトの目的
若年層の新規ユーザーへのリーチ拡大
■コンテンツストーリー
・個性に潜む美しさを引き出す瞬間を大切にしてきたビューティーブランドのオルビス
オルビスは、創業以来「肌が本来持つ力を信じて、引き出すこと」を信念とし、「ここちを美しく。」をブランドメッセージに掲げ、個性に潜む美しさを引き出す瞬間を大切にしているビューティーブランドです。
・過去のインフルエンサー施策で実施できなかったブランドメッセージの訴求を希望
オルビスは過去にインフルエンサーを起用したSNS施策を実施。出演者や商品がメインになっているコンテンツが多かった中、ブランドメッセージまで落とし込んだコンテンツを発信したいというオーダーを受け、プロジェクトが始動しました。
・個性に潜む美しさを引き出す瞬間を大切にする「オルビスユー」
商材となったのは、2018年にリニューアルし長年愛され続けている「オルビスユー」。「その人本来の美しさを引き出す」ことを信念とし、個性に潜む美しさを引き出す瞬間を大切にしているビューティーブランドです。
・自分(ワタシ)をさらけ出す瞬間を捉えたインタビューコンテンツ「#ワタシをさらけ出せ」
ワンメディアは、ブランドメッセージを軸としたコンテンツをテーマに、様々なバックボーンを持つ6名のインフルエンサーが、原動力となっている自分(ワタシ)をさらけ出す瞬間を捉えたインタビューコンテンツをプロデュースしました。自分自身をさらけ出して生きることに対して抵抗を感じている若年層を励ますような、強いメッセージをの発信を目指しています。
・オルビスのメッセージをストレートに伝えることを意識
企画意図について、担当プロデューサーは下記のように説明しています。
オルビスの伝えたいメッセージは「美しさとは、あなたらしさにこそ宿るもの」。
“自分らしさ”や“本当の自分”という部分は、若年層がぶつかりやすい悩みの1つです。オルビスのメッセージや若年層のクエスチョンを複雑化し、コンテンツに落とし込むと視聴者に伝わりにくくなってしまう。そこで、メッセージをストレートに伝えることをメインに企画構成をすることにしました。施策のゴールはオルビス自体に興味を持ってもらうこと。なので、商品をゴリゴリに押し出すのではなく、人をメインに“自分らしさ”や“生き方に寄り添うオルビス”という描き方にしました。またあえて広告感を出さず、心に刺さるメッセージ動画として仕上げることを意識しました。
・飾らずにありのままの自分を発信しているインフルエンサーを選定
本コンテンツには6名のインフルエンサーを起用。良い意味で周りを気にぜす、自分らしさを発信している方を基準として選定しています。また、SNSにおいて「綺麗でおしゃれな自分」を発信しているというより、「私にはこんなところもある。だけどそれも含めて私なんだ。」というメッセージを発信している方をキャスティングしました。飾らない表現者として表に出ている理由や背景をインタビューで掘り起こすことで、オルビスのメッセージ発信と共に、若年層を勇気づけられるコンテンツになるという意図が込められています。
・出演者のありのままを引き出すための工夫
インタビューコンテンツを制作するうえで、ポイントとなるのは“自分らしさ”です。画面を通じて視聴者に違和感を与えないよう、工夫したポイントについて、下記のように担当プロデューサーは説明しています。
インタビューの際に出演者がリラックスし、いつも通りの自分で話せるように2つの工夫をしました。
まず1つ目は、出演者とインタビュアー・撮影クルーとの距離感です。撮影前に出演者とのMTGを複数回実施しましたが、その場はあくまで打ち合わせという形式的な会ではなく、出演者との交流の場として設定しました。フランクな話し合いを重ねることで、インタビューの際には気の許せる友人と会話しているような自然に雰囲気がコンテンツに反映されています。
2つ目は、出演者がリラックスして話せる場にする、ということ。
通常のインタビューは椅子に座り、背筋を伸ばした状態で受け答えするというのが鉄板ですが、それだと出演者も見ている視聴者も気張ってしまいます。そのため、インタビュー時には、広めの椅子を用意し、話しやすい体勢で答えてもらったり、アロマを焚いたりと様々な工夫をし、出演者の素が出せる空間を意識しました。
視聴者は、言わされている言葉なのか、出演者が自発的に話している言葉なのか、というのはわかるものです。出演者が自発的に話している内容の方が視聴者は受け止めやすいんですよね。なのである程度の台本はあったものの、その通りに進行するに重きを置かず、リラックスして話したいことを話している姿や飾らない言葉を反映できるよう工夫しました。 その甲斐あってか、出演者のみなさんは飾らない普段通りの自分で、楽しそうに話してくれたので、素という部分に関しては完成度が高いコンテンツに仕上がったと思っています。
・作り込まないデザインにすることで、出演者に目を向けてもらう
全体のデザインは、柔らかく良い意味で作り込まない、派手すぎないように意識しています。インタビューで出てきた言葉のピックアップに関してはかっこいい言葉ではなく、その人の性格やらしさが伝わる言葉をテロップに反映することで、出演者とそのストーリーをみせるよう工夫しています。
■配信結果
本コンテンツはインフルエンサーのInstagramアカウントにて投稿を行い、また、インフルエンサーのフォロワー以外へのターゲット層へのリーチ補完を目的として広告配信を実施しました。結果は目標値の倍である92万リーチを達成し、ストーリーズの再⽣率は業界平均値よりも⾼い数値となりました。また、商品に対するポジティブなコメントも多く、購買意欲の向上に付与したと考えます。
■展開メディア
・インフルエンサーSNSアカウント(Instagram)
・キャンペーンLP
■クライアント コメント
ORBISのブランドメッセージを表現しながら、化粧品業界に枠組みを超えたものをつくりたいと思っており、ユーザー視点にたった、特にスマホで伝わるコンテンツ制作に定評のあるONE MEDIA様と組むことで新たな価値が生まれるのではという点を期待し、ご依頼しました。
インタビューでは出演者1人1人の素を引き出して頂いて、その空気づくりもあり、出演者の方たちもかなり熱を込めてお話頂けました。また、良い意味での粧品会社の広告っぽくないキャスティングで出来たので、意外性や幅拾いユーザーにリーチでき点は、ONE MEDIA様のご尽力のおかげだと思います。 反響としては、出演者のSNSへポジティブなコメントも多数頂いて、プロダクトもぜひ使ってみたいという声をたくさん頂けたのは期待以上にありました。社内は、化粧品の枠組みを超えたプロモーションもできるんだといった証明にもつながり、企画の幅が広がった良いきっかけとなりました。今後もONE MEDIA様とは既成概念に捉われない取り組みが期待できると思っています。
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